くりくりまろんのマリみてを読む日々

2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第一話 「長き夜の」

実に爽やかな第一話でした。 アニメ独自の構成の妙が窺われました。 小笠原祥子の「妹」になって間もない祐巳の、小笠原邸探訪記となっています。 祥子は気難しいところがあるのが見て取れます。しかしその表面上の態度に反して、小言を言いながらも祐巳に関…

細川可南子の謎

慣れないことですが、SSを書いてみました。 細川可南子は、登場以来、謎の多い描かれ方をしています。その中でも一番の謎である、なぜ祐巳とのツーショット写真を欲しがったのか、ということについての推測をまとめたものです。では、はなはだ拙いものをどう…

掲載予定

過去日付でひっそりと覚え書きするネタ帳です。 薔薇のミルフィーユ感想 柏木氏と祥子さま・それぞれの家の事情 柏木氏と祐麒・「もうひとりの私」 私らしさへの気付き・スール制度の知恵 スール制度・心理療法論からの類推 絆の諸相・志摩子さんと聖さまの…

「マリア様がみてる」の世界

紹介文を書くとしたらどんなふうになるかなぁと思って考えたものです。 限定と拡大 作品の特徴として第一に挙げなければならないことがあります。学園内の特殊な制度の下での感情の交流を軸に据えていることから、物語の舞台は一見狭いように見えます。 しか…

銀杏の中の桜

異質な対立の構造 多くの話が濃やかな愛情の文脈で語ることが可能です。そこではさまざまな問題が出てきても相互の了解があることが大前提であり、甘えの通用する世界とも言えます。これとは対極的な、緊張感のある事件が描かれた話です。 学園の集会という…