くりくりまろんのマリみてを読む日々

考察

「マリア様がみてる」にみる鏡像関係

新刊「イン ライブラリー」が早くも出るそうですね。楽しみです。しかも半分以上書き下ろしとのこと。ライトノベルというと延々と次巻が出ないのが珍しくないようですが、それと比べると幸せです。 今日は細川可南子についての続きとして関連性が強い話なの…

細川可南子の謎

慣れないことですが、SSを書いてみました。 細川可南子は、登場以来、謎の多い描かれ方をしています。その中でも一番の謎である、なぜ祐巳とのツーショット写真を欲しがったのか、ということについての推測をまとめたものです。では、はなはだ拙いものをどう…

「マリア様がみてる」の世界

紹介文を書くとしたらどんなふうになるかなぁと思って考えたものです。 限定と拡大 作品の特徴として第一に挙げなければならないことがあります。学園内の特殊な制度の下での感情の交流を軸に据えていることから、物語の舞台は一見狭いように見えます。 しか…

銀杏の中の桜

異質な対立の構造 多くの話が濃やかな愛情の文脈で語ることが可能です。そこではさまざまな問題が出てきても相互の了解があることが大前提であり、甘えの通用する世界とも言えます。これとは対極的な、緊張感のある事件が描かれた話です。 学園の集会という…